歓喜の“2連勝締め”だ! Vリーグ2部(V2)リガーレ仙台がダブルヘッダーでV2ルートインホテルズに2-1で逆転勝利。V2GSS東京にはストレート勝ちし、13チーム中7位で2度目の夏舞台を終えた。サウスポーの江川優貴(28)が得点源の1人として活躍。チーム一丸で昨季の上位チームから白星を積み上げた。

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「勝って終わりたい」。その一言が江川を奮い立たせた。初戦のルートインホテルズは昨季V2優勝の強豪。第1セット(S)は落とすも、以降は末永真由(26)宮田あかり(23)のミドルブロッカー2人が躍動。セットカウント1-1のタイとし、勝負の第3S。江川が4得点でチームを引っ張った。「(第1Sを)取られてきついところはあると思うんですけど、そこで取り返せたのは今後の自信にしっかりつなげたい」と好感触を得た。

サマーリーグの最終順位7、8位が懸かった試合。昨季のレギュラーラウンド4位GSS東京相手でもやることは変わらない。末永、宮田を軸に得点を重ね、流れが傾いた。「ミドルが機能してくれるとサイドも楽。サイドも機能して後半は自分たちにとっていい展開でバレーができた」。粘ってボールをつなぎ、スパイカーが打ち込む。快勝した後、笑顔でスタンドに2連勝を報告した。「みんながタイム中もコートの中でも声を掛け合ったおかげで大幅に崩れることなく、最後まで頑張れた」と2戦を振り返った。

V2初参戦の昨季は6位。今回、上位のチームに連勝できたのは、球際の強さも要因だ。「フォローで何本も上がっていたり、落ちそうなボールが上がってつながったりという場面がすごく多かった。そこはこれからも伸ばしていきたい」。今後は10月開幕のレギュラーラウンドに向け、再出発する。「大会で出た課題をしっかり振り返って(試合が)毎週となると、体力や体づくりも大事になってくる。メンタルやお互いの関係性ももっと大事にしていきたい」。今大会は5戦3勝2敗。貴重な時間を糧とし、秋の飛躍につなげる。【相沢孔志】