2030年冬季五輪招致を目指す札幌市は14日、北海道や札幌の各競技団体の代表者による意見交換などを行う「冬季オリンピック・パラリンピック競技団体連絡会議」を札幌市内で開催した。スキー、スケートやアイスホッケーほか、北海道や札幌の冬季スポーツの団体によって組織。機運醸成や選手育成などについて話し合われた。

同団体の会長は全日本スキー連盟会長でもある北海道・札幌スキー連盟の勝木紀昭会長が務める。会議後取材に応じ、「やるのであればみんなでオリンピックを応援していこうよと、北海道、日本、将来の子どもたちのためにという理解を増やすことがいま一番大事」と訴えた。

現在国際オリンピック委員会(IOC)と札幌市は、招致プロセスの第1段階である「継続的な対話」を続けている。第2段階の「狙いを定めた対話」は今年12月のIOC理事会までに開始が決定するとみられ、23年5月のIOC総会で30年大会の開催地が決定する見通しだ。他にはカナダ・バンクーバー、米ソルトレークシティーも候補に挙がる。スペイン・バルセロナは6月に30年大会招致を断念しており、ソルトレークシティーは34年大会も視野に入れているという。