「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」の文化プログラム事業に設定されている全国都道府県対抗eスポーツ選手権(10月15~16日、日環アリーナ栃木)の「Shadowverse(シャドウバース)」東京C予選が17日、東京・シブヤeスタジアムで行われた。

「シャドウバース」は16年にサービス開始となった対戦型オンラインカードゲームで、優勝賞金1億5000万円の世界大会も開催されている。今回、全国都道府県対抗選手権で初採用され、東京C予選優勝で9月のブロック予選進出を決めた大学1年生の桐ヶ谷秋(ユーザー名、18)は「とにかくうれしいです。予選で負けてしまった人の分も含めて、優勝を目指したい」と8人で争う本大会出場を誓った。

普段は都内でゲームのプログラミングなどを学ぶ大学生。「シャドウバース」にはリリース当初、いとこに薦められて出会ったという。YouTubeではプロの戦い方を研究し「考えることがとても増えました」。今回の予選はオフラインで対戦相手が目の前にいる形となり「相手の目線や手元を見ると考えていることが分かると(知人から)聞く。手元を隠しながらやりました」とスマートフォンを膝の上に置いて、冷静に戦いを進めていった。

決勝後は対戦相手と感想戦。互いのデッキに対して意見を交換し「同じゲーム、同じ話題で盛り上がれる。リアルでやると楽しい」とコロナ禍でオンラインが多かった日常からの変化を喜んだ。栃木の大舞台につながるブロック予選(オンライン形式)へ「勝つとモチベーションが上がる。頑張りたいです」と意気込んだ。【松本航】