世界ランキング11位の女子日本代表「さくらジャパン」が、同2位のアルゼンチン代表と引き分けた。第1クオーター(Q)8分、第2Q6分と立て続けに失点し、2点を追う展開。日本は第2Q12分、左サイドから崩して、こぼれ球をMF永井葉月が押し込んで1点差にする。さらに第3Q4分、主将のFW永井友理がGKの正面からシュートを決めて同点に追いついた。

五輪と違って有観客での試合とあって、永井友は「すごい気持ち良かった」と目を輝かせた。「試合前にスタンドを見て、お客さんが入っていて、泣きそうになってしまった。2点先に決められ、気持ち的に落ちたところで、観客の方の拍手がすごく後押しになって、追いつけたと思います。五輪は1点差ゲームが多かったのですが、もしかしたら、お客さんがいたら、結果が変わっていたのではないかな」と感激の表情だった。

1点目を挙げた永井葉は五輪後に一度は引退を表明してからの復帰した。観客の応援に喜び「絶対に良いところを見せたいと1人1人が思っていたのではないか。あらためて、ホッケーって楽しい」と笑顔だった。28日もアルゼンチンと戦う。永井友は「明日は勝てる試合をしたい」と、意気込んだ。