日本は28日の1次リーグ第2戦で、強豪ブラジルと対戦(日本時間午後9時開始)する。

世界ランクは日本が8位、ブラジルが4位(28日時点)。

ブラジルには、29年ぶりに8強入りした昨夏の東京オリンピック(五輪)準々決勝、今年7月10日のネーションズリーグ予選ラウンド(大阪大会)でいずれもストレート負け。公式戦では1993年7月4日のワールドリーグ・予選リーグで3-2で勝って以来、白星から遠ざかる。

ただ、7月のネーションズリーグのスコアは「23-25、23-25、22-25」。

3セット中、2セットが2点差、1セットが3点差。第1セットは23-24と接戦に持ち込み、続く第2セットも一時は22-21と勝ち越し、23-23までもつれている。

今大会の初戦となった26日カタール戦は3-0のストレートで白星発進。一方のブラジルはフルセットの末に3-2でキューバに勝った。

ともに2連勝がかかっており、エースで主将の石川祐希(26)は「ブラジルは(初戦で)キューバとやって、決して調子がいいわけではない。いいパフォーマンスを出せばチャンスはある。ブラジルを食ってやろうと思っています」と29年ぶりの勝利を見据えた。

サウスポーの西田有志(22)も7月に対戦した際に「1、2点の差という、やっとブラジルを相手にここまで来ることができた。距離は確実に近づいている。自分の肌ではそう感じている」と手応えをつかんでいる。

世界選手権は70、74年の3位が最高成績で、前回大会(18年)は1次リーグで敗退。日本は24年パリ五輪でのメダル獲得に向け、16年ぶりのベスト8進出、その先の4強入りを目指す大会になる。

大会は24カ国が6組に分かれて1次リーグを戦い、各組上位2カ国と3位の中から成績上位4カ国の計16カ国が決勝トーナメントへ進出。ブラジルを破れば、1次リーグ突破に大きく前進する。

日本はエース石川、西田、最年少20歳の高橋藍らスター選手を擁し、急成長を遂げている。

左足首の負傷から復帰したばかりの石川は、カタール戦はセットの後半からの出場となり、ブラジル戦へ照準を合わせた。

歴史的勝利へ-。

3人の活躍が、カギを握る。

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【日本の1次リーグB組日程】

☆28日 日本-ブラジル

☆30日 日本-キューバ

(※全て日本時間午後9時開始)

◆世界選手権 オリンピック(五輪)、ワールドカップ(W杯)とともにバレーボール3大大会の1つで4年に1度開催される。今大会はスロベニアとポーランドが共催。決勝は9月11日。競技方式はテクニカルタイムアウトなし、リクエストできるタイムアウトは1セット2回まで。前回大会(18年)はポーランドが大会2連覇を達成し、ブラジルが2大会連続で2位になっている。

【男子日本代表登録メンバー】

〈オポジット〉

1 西田有志(22=ジェイテクトSTINGS、187センチ)

16 宮浦健人(23=スタル・ニサ、190センチ)

〈ミドルブロッカー〉

2 小野寺太志(26=JTサンダーズ広島、2メートル)

6 山内晶大(28=パナソニックパンサーズ、204センチ)

23 佐藤駿一郎(22=東海大4年、205センチ)

26 村山豪(24=ジェイテクトSTINGS、192センチ)

〈アウトサイドヒッター〉

5 大塚達宣(21=早大4年、194センチ)

7 高梨健太(25=ウルフドッグス名古屋、190センチ)

12 高橋藍(20=日体大3年、188センチ)

14 石川祐希(26=パワーバレー・ミラノ、192センチ)

〈セッター〉

8 関田誠大(28=ジェイテクトSTINGS、175センチ)

9 大宅真樹(27=サントリーサンバーズ、178センチ)

〈リベロ〉

13 小川智大(26=ウルフドッグス名古屋、176センチ)

20 山本智大(27=堺ブレイザーズ、171センチ)

(※背番号、名前、年齢、所属、身長)