小学6年生以下のロート製薬杯全国ホープス卓球大会(13~15日・東京)の女子団体で新発田ジュニア卓球クラブが準優勝した。大会には全国の強豪64クラブが参加。予選リーグを3連勝して勢いに乗ると、決勝トーナメントでは安定した力を発揮して勝ち進んだ。決勝は石田卓球N+(福岡)にフルゲームの2-3で敗れたが、大健闘した。次は全国クラブ選手権(9月22~25日・石川)の「小・中学生の部」で上位進出を狙う。

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小学生の日本一を決める全国ホープス卓球の女子団体で、新発田ジュニアが銀メダルを獲得した。前回大会8強を超える好成績を残したが、渡辺葵(亀田東小6年)浅井穂香(東豊小6年)渡辺柚月(亀田東小4年)嶋田紗和(早通小4年)の4人は余韻に浸ることなく、さらなる高みへ向けて汗を流している。

07年以来2度目の優勝を狙った今大会。決勝はフルゲームまでもつれ込む接戦となったが、惜しくも敗れた。エース渡辺葵は「楽しめたし、うれしさもあるが、悔しさも残った」と振り返る。だが予選リーグ(4クラブ×16グループ)を、3戦全勝してグループ首位通過するなど自信を深める大会にもなった。渡辺理江コーチ(39)は「勝ちながら精神的に成長し、持っている力を発揮してくれた」と目を細める。

クラブのスローガンは「目指せ最高峰」。1人1人の個性、性格に合った指導で長所を伸ばし、全国、世界で戦える選手を育成している。今大会では4年生の活躍も目立った。姚天明(ヨウ・テンメイ)監督(59)も「(4年)2人が想像以上に良かった。いい経験になったかな」と話す。女子ホープスナショナルチーム(HNT-U10)に選出されている渡辺柚は「得意のサーブを磨きながら、伊藤美誠さんみたいにラリーも強い選手になりたい」と目を輝かせる。

9月の全国クラブ選手権は今回のメンバー4人に、浅井の姉柚香(本丸中2年)が加わった5人で「小・中学生の部」に臨む。渡辺葵は「準優勝の経験を生かす。(年齢的に)格上の相手だが、全員で食らいついていきたい」と力を込めた。【小林忠】