世界ランキング16位の金子祐樹、松友美佐紀組(BIPROGY)組が日本人対決を制し、2回戦に進んだ。同じ日本代表の同ランキング29位山下恭平、篠谷菜留組(NTT東日本)に2-1で競り勝った。

両者一歩も引かぬ接戦となった。序盤は着実に得点を重ねて11-6とリードしたが、その後はミスが続いて同点に。シーソーゲームが続き、第1ゲームは24-22で決着した。

以降も粘りのラリーが続き、第2ゲームは17-21で落としたものの、第3ゲームで15-19と追い詰められたところから連続ポイントで逆転勝ち。

金子は、開口一番「疲れた」と漏らした。

金子は試合を振り返り「3ゲームともリードできていたのにミスで競り合う形になってもったいなかった」と悔やむ。それでも、第3ゲームでは追い上げて勝利をつかんだ。「点数を欲しがらずにラリーして連続得点できたのはよかった。次も泥臭く長いラリーで勝負できたら」と話した。

前週の世界選手権では、接戦の末に2回戦で敗退。悔しさが残ったが、ジャパンオープンで取り返すと息巻く。松友は「仕掛けていって自分たちのプレーをすれば勝てると思う。あさってに向けて準備して勝ちきりたい」と話した。

松友は、16年のリオ五輪で女子ダブルス決勝の舞台に立ち、日本勢として初の金メダルを獲得した実績を持つ。混合ダブルスに切り替えてからも、21年全英オープン2位など着実に実力をつけ、ランキング上位入りを果たしている。【竹本穂乃加】