バレーボールVリーグ男子2部のヴォレアス北海道が11日、旭川・道北アークス大雪アリーナで新入団選手発表記者会見を行った。 新外国人選手のペェトゥ・マキネン(27)は過去3度フィンランド代表に選出された実績の持ち主。身長2メートルのアウトサイドヒッターで、鋭角なスパイクとブロック、強いサーブを武器に、スペイン、ベルギーなど欧州を渡り歩いた。この日の紅白戦でもいきなり4セット計19点を挙げ、21年にスペインスーパーリーグでベストアウトサイドヒッターにも選出された実力の片りんを見せた。マキネンは「エド(・クレイン監督=40)と話し、ここなら間違いなく自分が成長できると思ってチームを選びました。昇格を実現し、V1でプレーできるように頑張ります」と抱負を話した。

昨季の入れ替え戦で対戦したV1のVC長野トライデンツから移籍した山岸隼(じゅん、23)は、自在なトスワークとジャンプサーブが自慢のセッターだ。この日の紅白戦第1セットでも、試合開始からサーブで相手陣を崩して連続5得点を奪取。勝利に導いた。「シーズンに入るまでに、自分が入ることでチームを改善したい」と意欲をみなぎらせた。

樫村大仁(ひろひと、23)は、Vリーグ1部サントリーサンバーズから1年の期限付き移籍で入団する。大学時代に東京オリンピック(五輪)の日本代表候補にも選出された期待の196センチミドルブロッカーだが、大学3年の時に右ひざ半月板を手術。1度は321センチまで落ちた最高到達点を、手術前の354センチまであと10センチというところまで戻し、3日前に合流した。「もちろん日本代表への思いがないわけではありませんが、まずはこのチームで結果を残したい」とヴォレアスでの戦いに全力投球する構えだ。

すでに発表済みのFC東京(活動終了)から移籍したミドルブロッカー井上仁(30)、地元旭川出身のリベロ外崎航平(25)の2人を加え、今シーズンのヴォレアス北海道は14人でスタートする。「今季は必ずV1昇格を実現したい」と、エド・クレイン監督は力強く宣言した。