ロシアのスポーツ専門チャンネル「マッチTV」は28日、同国フィギュアスケート男子の18年平昌オリンピック(五輪)代表ドミトリー・アリエフ(23)と19年グランプリ(GP)シリーズ・ロシア杯3位のマカル・イグナトフ(22)に、ロシア軍への召集令状が届いたと報じた。

19年ロシア王者のアリエフは20年の欧州選手権でも金メダルを獲得した有力スケーター。平昌五輪は7位だった。イグナトフは21年のロシア選手権で2位、国内ロシア杯では2度の優勝を誇る。

一方でロシアのフィギュアスケート連盟は、スポーツ省を通じて2人の動員延期を求めているようだ。

同国では全ての18~27歳の男性が1年間の兵役義務対象となっており、入隊も現行法では40歳まで認められている。その中でプーチン大統領は21日、予備役を徴兵する部分的動員を発表していた。

直近では総合格闘家ウラジーミル・ミネフ(32)が徴集されており、英メディアによると、さらにはサッカー元代表MFディニャル・ビリャレトディノフにも招集令状が届くなど他競技にも波紋が広がっている。