バスケットボールの「U18トップリーグ」に参戦している帝京長岡は明日10月1日、鳥屋野総合体育館でインターハイ優勝校の福岡第一と対戦する。

U18世代の競技力向上のために今年新設されたリーグ。夏の王者との対戦に、1試合平均14・5得点のPF佐藤拓海(3年)が闘志を燃やしている。

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ゴール下の接触プレーは大歓迎だ。佐藤は激しいぶつかり合いにもひるまない。「ゴール下の力強いプレーを求められている」と役割を心得ている。2対3の練習では、厳しいチェックに遭いながらシュートを決めた。「自分たちは挑戦者」と福岡第一戦は強いフィジカルで肉体をぶつける。

「中学(長岡東)のころは、ぶつかることを怖がっていた」という佐藤が、ゴール下の攻防をいとわなくなったのは地道なトレーニングの成果だった。高校入学時は182センチ、65キロと細身だったが、188センチ、80キロに肉体改造した。トップリーグは2試合消化して1勝1敗。佐藤は平均14・5得点、6・5リバウンドと奮闘しており、柴田勲監督(53)は「エースになってもらいたい」と期待していた。

帝京長岡は昨年、インターハイとウインターカップでともに全国準優勝。昨年のウインターカップでの佐藤は、2試合出場で4分43秒、2得点にとどまっていた。今年、チームはインターハイ出場を逃しているだけに、トップリーグでの強豪との真剣勝負は願ってもない経験だ。「強いチームと試合できるのは、ありがたい」と佐藤は福岡第一戦を待ち構えている。【涌井幹雄】

◆U18日清食品トップリーグ 全国男女8チーム(高校)が参加。U18世代の競技力向上のために日本バスケットボール協会が今年、新設した。男女とも1回戦総当たりのリーグ戦を実施。参加校は昨年度の全国高校総体、ウインターカップの成績をもとに選出され、男子で帝京長岡が参戦している。

【男子参加校】仙台大明成(宮城)前橋育英(群馬)正智深谷(埼玉)帝京長岡、東海大諏訪(長野)中部大第一(愛知)福岡第一、福岡大大濠。