元世界ジュニア女王の本田真凜(21=JAL)が今季初戦を迎えた。

試合は1月の日本学生氷上選手権以来。タンゴ曲に合わせた黒色の衣装に、赤色のシュシュで髪をまとめた姿。冒頭の3回転サルコーは着氷が乱れたが、続く3回転フリップ-2回転トーループ、後半のダブルアクセル(2回転半)は決めた。得点は50・53点で7位だった。

「久しぶりの試合だったので、すごく緊張していて、慎重だったかな。新しくルールも変わり、スピン、ステップとか、どういうふうにできているのかわかればいいなというのと、練習でもここ2、3年では一番良くできている。フリーもミスなくできたらいいな」。納得顔で振り返った。

今月、3月の世界選手権を制した宇野昌磨(トヨタ自動車)との交際を公表した。数年前から互いに支え合いながら競技を続けてきた。この日、あらためて交際を認め、「自分たちからお話しするまで見守っていてくれて、『ありがとうございました』と言いたいです」と笑顔で述べた。

現在、大学3年生。「自分の中ではやりたいこと、どうしていきたいか、少しずつですけど、おおまかな夢、考える時期にはなってきたかな。はっきり言える状態ではない」。今後についても心境を明かした。【阿部健吾】