バスケットボール男子日本代表の馬場雄大(26)が、新シーズンはNBAダラス・マーベリックス傘下にあたるテキサス・レジェンズの一員としてプレーすることが決定的であることが30日に分かった。

近く正式に契約を結ぶ見通し。レジェンズでのプレーは3度目となり、生活面や練習面などで慣れた環境からNBA入りを目指す。

昨夏の東京オリンピック(五輪)に出場した馬場は、今夏にNBAウォリアーズの一員として若手の登竜門サマーリーグでプレー。その後は1年ぶりに日本代表に合流し、W杯アジア地区予選などに出場した。本来の持ち味はスピードだが、3点シュートを重視する日本代表のトム・ホーバス監督から直接指導を受け、「海外でプレーするためにも、外からのシュートは必須」と意識改革。外角シュートの精度向上に意欲的に取り組んできた。

Bリーグ1部(B1)のアルバルク東京で活躍し、19年秋から1年間レジェンズでプレー。20年にオーストラリアのメルボルンに本拠地を置くNBLのユナイテッドに移籍した。昨秋にレジェンズに復帰後、今年3月にユナイテッドに再加入した。

ウィザーズの八村塁は富山・奥田中の2年後輩にあたる。その八村は9月30日に日本開催のオープン戦に出場。試合後に故郷への思いを問われ、「富山県全体が盛り上がっていると感じている。(馬場)雄大さんと一緒にバスケットボールを引っ張っているつもりでいる」と話した。

富山出身では2人目、日本選手4人目のNBAプレーヤー誕生へ、馬場は夢をあきらめない。常に前向きに、強い思いで挑戦を続けていく。

◆馬場雄大(ばば・ゆうだい) 1995年(平7)11月7日、富山市生まれ。筑波大在学中の17年にB1のA東京に入団し、連覇に貢献。19年に渡米し、NBAマーベリックス傘下のレジェンズでプレー。その後はオーストラリアのメルボルン・ユナイテッドに所属。21年秋からレジェンズに復帰し、22年春に再びユナイテッドに戻った。日本代表では19年W杯、21年東京五輪に出場。21年7月に女優の森カンナと結婚。198センチ、90キロ