東地区の秋田ノーザンハピネッツが、攻守で圧倒した。レバンガ北海道に97-74と快勝し、3年連続の開幕2連勝を飾った。中山拓哉(28)が7得点、5リバウンド、4アシスト、3スチールと奮闘。チームとしては武器の3点シュート(3P)が24本中13本決まり、成功率54・2%をマークした。

秋田は得意のディフェンスから流れをつかみ、速い展開のバスケットで北海道をのみ込んだ。第1クオーター(Q)が12失点、第2Qが15失点と特に前半の守備がさえ、攻撃は連日の90得点超え。中山は「自分たちがしたい速い展開をつくれましたし、そういうゲーム展開になれば、向こうの足が止まると分かっていた。いいオフェンスは、本当に今日、いいディフェンスからつながったと思います」と胸を張った。

好守からのアタックで得点につなげる象徴的なシーンがあった。16-5の第1Q残り4分55秒、相手が3Pを外すと、中山がジャンプしながらディフェンスリバウンドをキャッチ。自陣から自ら持ち運び、最後はジャンプシュートを沈める。リバウンドから3秒後に速攻を完結させた。

「昨日の試合は僕としては全然良くなかったですし、自分の役割が何なのかを再認識し、リバウンドから速い展開に持っていこう、自分がプッシュしようと試合前から決めていた。シューターが空けば出すし、いけるならいこうと思っていたのが、いいものにつながったと思います」

「打てば入る」新エースも暴れた。前日にシュート成功率92・3%で29得点を挙げたスタントン・キッド(30)は、この日も同87・5%で18得点。2点シュートに限れば、開幕2試合で12本、成功率100%をたたき出している。助っ人の大活躍に中山は「すごかったです。得点パターンも多いですし、本当に頼もしい」と脱帽した。

次節は8、9日にアウェーでSR渋谷と対戦する。「アウェーゲームに簡単な試合はないですし、渋谷さんとやるときは難しいゲームになる」。その上で「僕個人的には(出身の)東海大の人たちが多いので、負けたくないという思いは強いです」。中山が再び攻守で輝き、難敵撃破へのキーマンになる。【山田愛斗】