頼れるエースが復帰した日本(世界ランク7位)が、2次リーグ初戦でベルギー(同11位)を3-1(21-25、25-20、25-16、25-22)で破った。

第1セット(S)を失うと、中国戦で右足首を捻挫したエースで主将の古賀紗理那(26)をコートへ。3試合ぶりの復帰。ブロックの高さのある宮部藍梨(24)とともに流れを変えた。

2日アルゼンチン戦で25得点を挙げた石川真佑(22)、得点源の林琴奈(22)らとともに攻撃の幅を広げた。古賀はいきなりポイントを奪うなど、11得点の活躍。試合後に真鍋政義監督(59)とハイタッチすると、笑みがこぼれた。

「まだ100%ではプレーしていなかったんですけど、しっかり点数を取ろうという気持ちでコートに入りました。チームとしてサーブが機能したのがまず1つと、オフェンスの部分で選手が変わったことで種類を増やした攻撃ができたのが今日の勝因かと思います」

休む間なく5日には世界ランク2位のイタリア、7日の同17位プエルトリコ戦をはさんで、9日には地元開催で勢いに乗る同10位オランダとの対戦が続く。

7月のネーションズリーグではフルセットの末に敗れているベルギーに勝たなければ、最低目標のベスト8進出に暗雲が漂うところだった。

采配がズバリ的中した真鍋監督は「(古賀と宮部藍の)2人は良かったですね。古賀も足首もかなり良くなった。宮部がいいところでね、ブロック、スパイクとよく決めてくれました」と褒めた。

2次リーグ最大の難関でもある次のイタリア戦に向け、古賀は「本当に高さがあり、オフェンシブな選手のいるチーム。私たちもしっかりサーブで攻めて、ディフェンスでもチームとしてしっかり貢献したいと思います」。大活躍の宮部藍梨も「明日もチーム一丸となって頑張っていきたい」と語った。

1次リーグでブラジルから世界選手権では40年ぶりの勝利を飾り、ベルギーも撃破し通算5勝1敗。

成長を続ける真鍋ジャパンへの期待は高まるばかりだ。