日本がテストマッチを含めて過去12度の対戦で未勝利のオーストラリアに初勝利をあげた。

巧みなセットプレーで相手を惑わせた。7点リードの前半22分、相手陣地でのラインアウトだった。フォワード陣が小競り合いをする中、日本はジャンパーを超えるスローを放つ。相手が意表を突かれる中、リターンパスをNO8テビタ・タタフ(26)が受け、2連続となるトライで貴重な追加点を挙げた。前半から5トライ。後半は一時、2点差まで追い上げられたが、同32分、途中出場のNO8ファウルア・マキシ(25)がモールを押し込み貴重なトライ。執念の逃げ切りで同国相手に初白星をつかんだ。

この日は1日から行われた対オーストラリア3連戦の最終日。前回8日の第2戦(ベスト電器スタジアム)ではラストプレーでトライを決められ、21-22の1点差で惜敗した。

オーストラリアとは1975年にテストマッチとして初対戦。その時は7-37での大敗だった。そこから47年。12試合勝利することのできなかったラグビー大国に対し、13度目の正直を果たした。【波部俊之介】