北京オリンピック(五輪)スノーボード男子日本代表の飛田流輝(23=ウィルレイズ)が14日、シーズン開幕を前に横浜市の室内ゲレンデで練習を公開した。

すでに先月上旬から約1カ月間、単身でニュージーランドに渡って個人合宿を実施。練習では大技5回転の成功こそならなかったものの、この時期から何度もトライできたことの意義を口にする。

このたびの一時帰国を経て、22日から始まるワールドカップ(W杯)ビッグエア初戦(スイス)に臨む。「自分を見つめ直した結果、いろいろなことを考えてできている。初戦に勝って勢いをつけたい。自分に自信を持って大会に臨みたい」と意欲的に話す。

北京五輪ではスロープスタイルが19位、ビッグエアは29位に終わった。失敗のたびにネガティブ思考になっていたことを反省。メンタル面を改善し、常に物事をポジティブに捉えるように心がけている。

フィジカル面では体幹を強化。トレーナーとマンツーマンで取り組んできたことで、着地時などの安定感が向上しつつある。

19-20年シーズンにはスロープスタイルで2度W杯2位に2度入り、種目別優勝にも輝いた実力の持ち主。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ向けて、新たなスタートを切ろうとしている。「まずはW杯に集中。そこで絶対に勝って、ちょっとぎゃふんと言わせたい」。明るい表情でリベンジを誓った。【奥岡幹浩】