ラグビーのニュージーランド(NZ)代表「オールブラックス」(世界ランク4位)で98キャップを誇るロックのブロディ・レタリック(31=チーフス)が24日、旧友との戦いを待ちわびた。

29日に東京・国立競技場で日本代表(同10位)とのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」に臨む。この日から日本でのトレーニングを開始し、都内で記者会見に出席。身長204センチの世界的ロックは「試合ではいつもセットプレーなど、担当のパートがうまくいくように追求している。相手がどこであっても遂行する。プレーできるのを楽しみにしている」と意気込んだ。

レタリックは19年W杯日本大会後に2シーズン、神戸製鋼(現コベルコ神戸スティーラーズ)でプレー。中心選手として抜群の存在感を発揮した。日本代表については「ワーナー(・ディアンズ)は(NZの)ホークスベイにいる時は子どもだった。チーフスにはリーチ(・マイケル)がいたし、神戸では山中(亮平)や李(承信)と一緒。当時、李は19歳だった。そんな彼がオーストラリアA戦でもいいプレーをしていた」と若き司令塔に言及した。

NZは日本戦後、欧州に渡ってウェールズ(同7位)、スコットランド(同6位)、イングランド(同5位)と対戦する。かつて東芝(現東芝ブレイブルーパス東京)でもプレーしたスコット・マクラウド・コーチは「4つの大きなゲームを控えている。1つ1つ異なる戦い方ができる機会を与えてくれる。日本のスタイルは非常にスピードがあり、スキルが高い。ボールを積極的に使う。私たちにとっては、大きなチャレンジになる」とテストマッチを見据えた。【松本航】