第1戦スケートアメリカで銀メダルに輝いた三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が94・06点をマークし、2戦連続の首位発進を決めた。

「それで集中できたのかもしれないです」

緊張をほぐす方法があるのか、と聞かれると、野球好きらしい答えを教えてくれた。

この日の演技を控え、熱中していたのは「プロ野球スピリッツ」だった。通称「プロスピ」の大人気ゲームで、リアル対戦をやりながら気持ちを整えていたという。

ちなみに三浦のスタメンは…。

投手:千賀滉大、ダルビッシュ有

捕手:城島健司

一塁:中村晃

二塁:牧原大成

三塁:松田宣浩

遊撃:松井稼頭央

左翼:栗原陵矢

中堅:柳田悠岐

右翼:イチロー

「ホークスを一番応援していて」と、ソフトバンク多めのセレクションとなっていた。

野球で整えた気持ちをぶつけた? SPでは、冒頭の4回転サルコー-3回転トーループの2連続ジャンプからトリプルアクセル(3回転半)と成功させ、最後の4回転トーループも成功。演技後、小さく右拳を握るガッツポーズをした。

第1戦スケートアメリカからの転戦。「完全に1回リラックスした」と、ゲームに興じて気持ちも切り替える時間が有効だったという。

シニア本格参戦1年目ながら、堂々たるGPシリーズでの戦い。「すごく調子が良い」という状態のまま29日(日本時間30日)のフリーへ向かう。(ミシソーガ=阿部健吾)