ショートプログラム(SP)首位の三原舞依(23=シスメックス)が、逆転されての2位に悔しさをにじませた。

フリーは2位の132.54点にとどまり、合計206.58点。優勝した吉田陽菜(木下アカデミー)に2.86点及ばず、開口一番「『もっと練習したいな』って思います」と発した。

わずかなミスが順位に響いた。前半はルッツ-トーループの連続3回転ジャンプなどを成功させたが、後半のダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの着氷が乱れた。終盤にミスが集まり「まだまだ最後まで力強く、思い切って滑り切れていない。(吉田の)点数を聞いた時に『140点ですごい!』と思っていました。中野(園子)先生から『しっかりやってきて』と言われた。いろいろなコンディションの中で、いつでも(完成度の高い演技が)できるようにしたいです」と意欲を燃やした。

12月の全日本選手権(大阪)出場を決め、今季最初の国際大会となるグランプリ(GP)シリーズ第4戦英国大会(11月11~13日、シェフィールド)に進む。

「イギリスは初めて。どんな雰囲気の中で滑れるのか、ワクワクしています。本当に今までやってきたことを全部出し切れるように、特にフリーの滑り込みをやりたいと思います」

2週間後、自信を胸に英国のリンクに立つ。【松本航】