社会人アメリカンフットボール最高峰Xリーグの日本一を決めるライスボウルトーナメント(プレーオフ)の記者会見が7日、都内で行われ、最上位リーグX1Superを勝ち抜いた8チームのヘッドコーチ(HC)らが出席した。

準々決勝は11月19、20日に大阪・ヨドコウ桜スタジアムと横浜スタジアムで、準決勝は12月11日にヨドコウ、12日に東京ドームで行われる。決勝のプルデンシャル生命杯第76回ライスボウル(後援:日刊スポーツ新聞社)は恒例の来年1月3日に東京ドームで開催される。

前回優勝チームで、今季もリーグ戦のディビジョンBを5戦全勝の1位で抜けた富士通フロンティアーズ山本洋HCは「ここから先は負けたら終わり。あらためて一丸となって再び決勝の舞台に戻りたい。DB林奎佑の林兄弟マッチアップに注目してください」と呼びかけた。準々決勝で対戦するアサヒビールシルバースターには兄の元日本代表WR雄太が所属している。

ディビジョンA5戦全勝で1位のパナソニックインパルス荒木延祥監督は「まだ今季は5試合しか戦っていないので、このトーナメントで成長したチームがチャンピオンになる。一戦必勝。引退で心配されたオフェンスラインも左タックルの村田(圭)を中心に昨季と遜色ない、それ以上の力を発揮してくれている」と自信をみせた。

会見で質問が集中したディビジョンA2位のオービックシーガルズ大橋誠HCは、世界最高峰NFLを目指して挑戦中のカナダから帰国し、復帰するRB李卓について「もともと我々のRBは層が厚いと思っているが、李卓選手が戻ってくることによる競争激化、化学反応に期待したい。彼のキャリー力、破壊力は当然このトーナメントの中で生かしていきたい。ここから彼をどう本格的に使うか、活躍してもらうか、考えていく」と期待感を高めた。

準々決勝の対戦カードは次の通り。

◆11月19日(土)ヨドコウ桜スタジアム

<1>パナソニックインパルス-アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ(午後2時)

◆11月20日(日)横浜スタジアム

<2>IBM BIG BLUE-エレコム神戸ファイニーズ(午前11時)

<3>富士通フロンティアーズ-アサヒビールシルバースター(午後2時)

<4>オービックシーガルズ-ノジマ相模原ライズ(午後5時)

準決勝は<1>と<4>、<2>と<3>の勝者が対戦。会場は後日決定する。【木下淳】