バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)北海道代表決定戦が16日、札幌・北海きたえーるで開幕する。女子はクラークが、秋の全道大会を制覇した野球部に刺激を受け、北海道の頂点を目指す。

創部4年目のクラークが、来春のセンバツ出場が確実な野球部との同時全国大会出場を狙う。

10月の文化祭では、バレーボール部の久保花音主将、エースの加藤綸菜らと、野球部の田中聖人投手(いずれも2年)らが、焼き鳥屋台を合同で運営。あっという間に完売した。またステージでは劇で「ドラえもん」を披露した。普段から仲は良いが、加藤は「どうしても野球部と比べられるので悔しい。私たちも春高バレーに出場して、力があることを証明します」と力を込める。

9月以降のトレーニングで「5、6パターンは攻撃が増えた」と久保主将は話す。Aクイックに入ると見せかけて、打たずに後ろにボールを流し、2人目が打つ。短めにトスを出すBクイック、そしてブロード攻撃。セッター岡本もえ(1年)の急成長もあり「相手にスキを与えないバレー」(久保主将)が完成した。

10月末の練習試合では、昨年の北海道代表決定戦4強の旭川大高を25-15で下した。「1年生が入学してきたばかりの時とは全く違うチームになった」と掛屋忠義監督(68)。過去最高のベスト8超え、そしてアベック全国をつかむ。【中島洋尚】