B2福島が連敗を「3」で止めた。青森との「東北ダービー」を77-72で逆転勝ち。今季ホーム3勝目をつかんだ。

劇的決着だった。66-66で迎えた第4クオーター(Q)残り3分。エリック・マーフィー(32)が雄たけびを上げた。ゴール下でパスを受け取り、相手選手を1人かわす。右腕を伸ばし、ボールをリングへと沈めた。同Q途中まで最大10点差以上のリードを許す厳しい展開。1度は敗戦ムードも漂ったが、完全に振り払う起死回生の1本だった。「追い上げて勝てたのは、みんなが一生懸命戦ったから」とチーム最多の14得点を挙げた勝利の立役者は胸を張った。

前半は快調な立ち上がりだった。第2Qに友利健哉(38)が3点シュートを2連続で決めるなど、3点差をつけて後半に突入した。だが、第3Qにミスが重なる。同Qを15-26と突き放されて、劣勢に立たされた。佐野公俊ヘッドコーチ(HC=39)は「良くない状況の中、選手が奮起して逆転してくれた」とたたえたが、「(リードされて)追いつくエナジーを最初から出していかないと連勝は難しい」と今後への課題を口にした。

昨季はBリーグ参入後初のプレーオフ(PO)進出を果たしたが、今季は13試合を消化し、4勝9敗で東地区6位と低迷。この1勝を突破口に上位進出を狙う。次節は19日、アウェーで熊本と対戦する。今季2度目の2連勝で弾みをつける。【佐藤究】