第2戦スケートカナダで日本ペア初の優勝を果たした三浦璃来(20)木原龍一(30)組(木下グループ)が、思い出の地に凱旋(がいせん)登場した。

ショートプログラム(SP)の曲かけではツイストリフトなどで息の合った動きを披露。コンビネーションのジャンプはスルー。スロー3回転ルッツは転倒したものの、すぐ起き上がって演技を全うした。

終了後には力強いリフトやスピン、デススパイラルを披露するなど好調そうだった。

前々日の15日に帰国。調整を終えると「久々の長距離移動で疲れました」と声をそろえたが「氷の感触を確かめて。滑りやすかった」(三浦)と好感触を口にした。

続けて木原が「僕たちがデビューしたのは、3年前のここで」と切り出す。言葉通り「りくりゅう」の2人は19年7月にペア結成。初戦が、同じ真駒内でのNHK杯で5位だった。

その後、先月のスケートカナダでGP初優勝するなど躍進し、木原は「こういったレベルに成長して世界と戦えているなんて当時は想像できなかった。うれしいし、感謝を忘れず演技したい」としみじみ語った。

12月のGPファイナル(イタリア・トリノ)進出も懸かる一戦。木原が「楽しめればファイナルも見えてくる。頑張ります」と言えば、三浦も「できることをやれば結果はついてくる。私たちらしく、考えすぎずに」。優勝候補として帰国した今、気負いなど必要なくなっている。【木下淳】