第3戦フランス杯で初のGP表彰台となる2位に輝いた山本草太(22=中京大)が、自然体を強調した。

フリーの曲かけ練習では冒頭の4回転サルコーが抜けたものの、あとは4回転-3回転の2連続トーループなど安定。「やっとGPシーズンの舞台でメダルを取れたことはすごくうれしいんですけど、本当に、ここからがスタートだと思うので。このNHK杯でも、いい演技を求めてやっていけたら」と、実に5年連続の出場となる大会へ穏やかに語った。

フランスから帰国した1週間しかないが「出た課題というものを、しっかりと日本に帰ってきて修正しながら練習を積めた。あまり振り付けは変わらず、さらにパッケージとして磨いていく形で」「練習が減ってもいないし、増えてもいないし、本当に変わらず。後半のアクセルが今季ちょっと確率が悪いんですけど、スピンやステップを省かずやった後にアクセルを飛ぶ練習も積んできた。他は安定しているし、今日も感覚が良かった」と雰囲気を漂わせた。

初のメダルに続き、初のGPファイナル(12月8~11日、イタリア・トリノ)進出へ。意識はしない。「見えている位置にはいると思うんですけど、あまり考えすぎず。もちろん1つの目標ではありますけど、まずは自分がやるべきことをやっていけたら」と最後まで欲を出さなかった。【木下淳】