フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦となる第6戦フィンランド大会が25日、同国エスポーで開幕した。

女子で第4戦英国大会優勝の三原舞依(23=シスメックス)は、4位以上となれば自力で初のGPファイナル(12月8日開幕、イタリア・トリノ)進出決定。24日に本番リンクで初練習を終えると「それにつながるようなショート(SP)とフリーをちゃんとやることが大切」と冷静な口調で誓った。

ファイナルはシリーズ2戦上位6人が進む。日本勢は世界女王の坂本花織(シスメックス)が確定し、第2戦スケートカナダ5位の紀平梨花(トヨタ自動車)も今大会で優勝すれば、他の成績や自身の得点で進出の可能性を残す。第5戦までを終え、渡辺倫果(法大)が4番手、住吉りをん(オリエンタルバイオ/明大)が5番手につけている。

男子は英国大会3位の佐藤駿(明大)が優勝すれば自力で進出決定。2位でも可能性が高い。大一番に向け「もちろん出たい気持ちはあるけれど、それよりも自分に自信をつける演技が大事」と強調。すでに宇野昌磨(トヨタ自動車)、三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日大高)、山本草太(中京大)が切符をつかみ、全力を尽くした先に日本勢4人の出場が見えてくる。(エスポー=松本航)