昨年6位の柴山歩(14=木下アカデミー)は65.39点をマークし、小さくガッツポーズを見せた。「いままでの試合の中で一番緊張した。全然脚に力が入ってなかったですけど、その中でも良い演技できて良かった」と安堵(あんど)の表情。3位発進となった。

身をこわばらせた原因はジュニアGPシリーズ第6戦ポーランド大会(10月)での失敗だった。冒頭のルッツ-トーループの連続3回転が2回転ルッツの単発になり大きな減点を受けていた。

「1本目の大事なジャンプで失敗してしまって。調子は悪くない中でだったので、いままで以上に試合で失敗するんじゃないかという気持ちがありました」。

懸念があった冒頭の連続ジャンプを決めると、「重点的に練習してきた」というスピン、ステップシークエンスにつなげていった。「国内大会の自己ベストでうれしいです」と笑顔。「フリーの『トゥーランドット』はお気に入りのプログラムなので、良い演技だったなという気持ちで終えられるように頑張りたい」と次に目を向けた。