ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(23=シスメックス)が逆転優勝した。第4戦の英国大会に続いて2連勝。トップ通過で初のファイナル(12月8日開幕、イタリア・トリノ)進出を決めた。

3位にはSP3位の河辺愛菜(18=愛知・中京大中京高)が入った。昨季のNHK杯2位以来となる今季初の表彰台に立った。

メダリスト会見の一問一答は次の通り。

-結果を受けて

三原 フリーは悔しい部分がたくさんあって。でも、まずファイナルに行けるということ、すごくうれしいことですし、課題を克服して、もっともっとレベルアップした姿で演技ができるように、もっと強くなりたいなと思います。

河辺 すごい緊張したんですけど、その中でも自分の演技を落ち着いてやることができたので。それが結果につながって、すごくうれしいです。

-ファイナルに向けて

三原 ファイナルは、今シーズン目標に掲げていた1つだったので、すごくうれしいです。日本に帰ってから、短い期間なんですけどファイナルに向けて、しっかりコンディションを整えて、課題を直せるように。もっともっと活を入れて練習を頑張りたいなと思います。

-次のステップに向けて

河辺 まだ回転不足だとか小さなミスがあったので、しっかり練習したい。やっぱり3A入れてノーミスが一番の目標なので。アクセルの練習もたくさんしていきたいです。

-選曲について。昨季はアイスダンスのマディソン・ハベル組が使っていた曲。それを聴いて気に入ったのか、それとも誰かの紹介か

河辺 曲は(樋口)美穂子先生が選んでくれて、その時はアイスダンスの方が使っているのは知らなかったんですけど、曲自体はすごくいい曲なので、挑戦したいと思いました。

-ついに初優勝からのGP2連勝でファイナル。その価値は

三原 中野(園子)先生から、ご連絡をいただけて。「おめでとう」と言っていただけて。でも、今日のフリーの悔しさの方が頭の中の大半を占めているので。すごく今後の自信にもつなげたいと思っていますけど、ファイナルではレベルを上げたプログラムをしたい。今日の演技の悔しさを、ファイナルのショートとフリーを終えるまで持ったまま滑れたらいいなと思います。

-フリーについて

三原 英語で答えたいんですけど、日本語で。今日はユージュアリーなミスをしてしまって。イギリス大会ほど緊張はなかったんですけど、体がベストな状態ではなかったので。パーフェクトな演技はファイナルで、どんな状況で滑れるようにしたい。

-4連戦

三原 未知の領域ですね、正直。でも海外に行くことも、旅として、違うところに行くこと、すごい好きなことではあるので。1回1回、かけがえのない経験。休養シーズンはそんなことも考えられず、うれしくて、ありがたいこと。たとえコンディションがつらくても、いただけたチャンスはうれしいことです。どんな時も感謝の気持ちを持って、きっと元気になれるはずなので、いろんなことがあっても、レベルアップしてきたいなと思っています。

-グレアム(充子)先生とは

三原 おててがすごく冷たくて。日本よりフィンランドはすごく寒いので。私はいつもカイロを握りしめていて。中野先生は、いつも温かい。でもグレアム先生はすごく手が冷たくなってて、でも元気に送り出してくださったので、感謝の思いでいっぱいです。でもすごく冷たかったので、あとでカイロを渡したいなと思います。でも、その手ですごく強く背中をたたいてくれたので活が入りましたし、感謝の思いでいっぱいです。

【松本航】