一昨年度の大学王者・天理大が、もろさを露呈した。

既に4敗を喫し全国大学選手権出場が絶望視されていた同志社大に、前半2分にモールを20メートル近く押し込まれて先制トライを奪われた。すぐに1本返したが、同14分にも再びラインアウトからモールを押されて失点し、前半だけで4トライを献上。相手の前へ出る守備に対応できず。キックチャージされて失点するなど、最後まで後手に回った。

勝てば第2試合の京産大-近大の結果次第で逆転優勝の可能性が残されていたが、自ら手放した。京産大は戦わず、24年ぶりの2連覇が決定。当初は“2強”と呼ばれていた天理大だが、2年連続全勝の京産大に対し、昨季に続いて関西で2敗した。

母校に完敗した小松節夫監督は「同大の気迫に、こういう結果になってしまった。しっかり反省をして、大学選手権では少しでもいい試合ができるようにしたい」。フランカー照井悠一郎主将(4年=天理)は「モールディフェンスが対応できなかった。目標は変わらず日本一。(敗れた)京産大、同大戦で学んだので、しっかりいい準備をしたいです」と語った。

大学選手権は11日の初戦で、関東対抗戦5位の筑波大と対戦(花園)する。

【関西リーグ最終順位】

1位 京産大(7勝=勝ち点33)

2位 天理大(5勝2敗=同25)

3位 同志社大(3勝4敗=同16)

4位 関学大(3勝4敗=同15)

5位 近大(3勝4敗=同15)

6位 立命大(3勝4敗=同14)

7位 摂南大(3勝4敗=同12)

8位 関大(1勝6敗=同6)

(※4、5位は直接対決による)

◆全国大学選手権 関西は3枠。2位天理大は筑波大と、3位同志社大は福岡工大と11日に初戦(いずれも花園)を迎える。勝てば天理大は東海大と、同大は帝京大と準々決勝(25日)。1位京産大は準々決勝からの登場で流通経大-慶応大の勝者と対戦(大阪・ヨドコウ)。準決勝は1月2日、決勝は8日(いずれも国立競技場)。