関東対抗戦5位の筑波大が、関東リーグ戦1位の東海大を破り、劇的に4強入りした。

前半を7-0とリードして折り返し、後半に一時、勝ち越しを許した。10-17と7点を追う展開で試合は終盤へ。

後半35分、筑波大はモールを押し込み、最後はラックサイドをプロップ木原優作主将(4年=東福岡)が飛び込んで2点差。FB高田賢臣(3年=浦和)のゴールが決まって17-17の同点とした。

ただ、この時点でトライ数は筑波大の2に対して東海大は3。同点のままでは規定により、東海大が準決勝に進む。

残り時間は5分。直後のキックオフから筑波大はキックを使って攻め、敵陣へ。鋭い出足で圧力をかけ、ゴール前でPGを得た。

これをFB高田が決めてついに20-17と逆転した。

木原主将は「モールは強みで自分の中で想定通りでした。対抗戦を戦ってきた中で、最後の逆転をするビジョンがありました」と話した。

嶋崎達也監督は「最後の10分間で何かが起こると前日も(選手に)共有していた。覚悟を持って戦う。自分たちのやりたいことを愚直にやってくれた。誇らしいです」と選手をたたえた。

準決勝(1月2日、国立)は帝京大-同志社大の勝者と対戦する。