古川学園(宮城)が、誠英(山口)をフルセットの末に下し、23大会ぶり4度目の優勝を飾った。準Vに終わった1年前の雪辱を果たし、昨秋の国体に続いて、2冠を達成した。

第1セットを25-19で制したが、第2セットからは2連続で奪われた。

後がなくなった第4セット以降は、ドミニカ共和国出身の留学生で身長196センチのタピア・アロンドラ(3年)が攻守に存在感を発揮。第4セットを25-17で奪い返すと、第5セットは15-6と突き放した。

勝利の瞬間はコート中央で歓喜の輪をつくった。

岡崎典生監督は「この子たちは自分たちで考えて努力できる。私を頼らず、日本一になるべくして、古川学園に来た素晴らしい子たちです」とたたえた。

チームをコート内外で引っ張った熊谷仁依奈(にいな)主将(3年)は「試合中も先輩方の顔を思い出して踏ん張ることができた」と感謝。苦楽をともにしてきたチームメートへは「仲間思いの3年生と一緒にバレーボールができて、本当によかったです」と笑顔で言葉を贈った。