女子ダブルス、混合ダブルスを制した早田ひな(22=日本生命)が、女子史上4人目の3冠を達成した。

木原美悠(18=エリートアカデミー)を4-2(9-11、11-13、11-5、11-8、11-7、12-10)で振り切り、3年ぶり2度目の優勝。3冠は18、19年に2年連続で達成した伊藤美誠(スターツ)以来となり、山泉和子、石川佳純、伊藤に続く快挙となった。

優勝の瞬間に涙を流した早田の一問一答は以下の通り。

-振り返って

早田 今日の試合は本当に木原選手が強くて、でも0-2になって、負けを認めてから自分自身が強くなった。苦しい試合だったけれど、最後まで冷静に戦うことができて良かったなと思います。

-先に2ゲームを取られる展開

早田 決勝に上がってくる選手っていうのはやっぱり勢いがあって、基本の対策だったり、いつもの感じがやっぱり参考にならないのが全日本の怖さ。その勢いを自分自身が鎮める能力があると分かっていた。冷静に、冷静に、1本ずつ点数を取ることを考えていました。メンタル的には「負けたな」と1回思った。そこからチャレンジする気持ち、挑戦する気持ちで、試合に入っていきました。

-冷静だった

早田 私自身、天才ではないので、技術、メンタル、体のケア…。努力しないと身に付かない。日ごろから皆さん、本当にお父さん、お母さんを含めて、(石田)大輔先生、チームひなのみんなが支えてくれて、私はここにいることができる。こういった形で恩返しできて良かったなと思います。

-去年は届かなかった優勝

早田 自分自身が東京五輪が終わって、パリ五輪に向けて、確実に力をつけるためにやってきたことが3冠につながっていると思います。裏で一緒に戦ってくれている皆さんのおかげで、こうやって優勝することができた。全日本よりさらに上の世界選手権、中国選手に勝てるように頑張っていきたいです。

-3年ぶりに初日からお客さんが入った

早田 連日たくさんの応援、ありがとうございました。たくさんの応援があって、選手たちも楽しみで仕方がなかった全日本。皆さんの前で優勝して、3冠が取れてうれしいです。今後も、私もそうですし、卓球界みなさんの応援をよろしくお願いいたします。