福島ファイヤーボンズが愛媛オレンジバイキングスに70-65で競り勝ち、2年連続プレーオフ(PO)出場に向け、1歩前進した。8日にチームに合流したばかりのワース・スミス(29)が、合流後最多の9得点をマークし、勝利に貢献した。

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スミスが、ホームの“応炎”を力に存在感を見せた。第2クオーター(Q)にフェイドアウェイ(ディフェンスのブロックを避けて後方にジャンプしながら上体を反らして行うシュート)を決めると、第3Qにはドライブからレイアップシュート、第4Qには3点シュート(3P)と、いろんな形で得点。ディフェンスでもチームに貢献し、スミスは「一生懸命ディフェンスでエナジーを持ってやれたところとシュートを決めてチームの助けになれたところは良かった」と振り返った。

合流してわずか12日。スミスは「まだチームに慣れていない部分がある。コートに立つことに緊張も少しある」。緊張からか、まだコート上で本来のプレーが出せていない。この日のプレーにも「自分はもう少しできる」と断言。スミスは「これから練習を積み重ねていけば、本来のプレーができるようになると思う」と気合を入れた。

今節はスミスにとって初のホーム戦だった。ホームの雰囲気には「手拍子も大きく、体育館全体で盛り上がっていたので、すごく素晴らしいファンの方たちだと思いました」と笑顔。今季ホーム戦は残り7試合。いち早く福島になじみ、素晴らしいブースターたちに本来の姿を見せたい。スミスは「次はベストを尽くして勝ちたいと思います」。“応炎”を味方に、本領を発揮する。【濱本神威】