フィギュアスケート女子で世界選手権(3月22日開幕、さいたまスーパーアリーナ)代表の渡辺倫果(20=法政大)が、大学の仲間からの刺激を力に変えた。

26日は明治大、法政大の選手が中心に演技するアイスショー「明法オンアイス」(東京・ダイドードリンコアイスアリーナ)に出演。3回転ループなどを組み込みながら「ディス・イズ・ミー」を演じ「普段(練習拠点が違って)なかなかお会いできる機会がなかったりするけれど、こういう場で親交を深められる」と仲間との共演を喜んだ。

渡辺が法政大の通信教育部を選んだのは、コロナ禍前まで拠点にしていたカナダに戻っても、学業に励む環境が整っていたからだという。現在は千葉・船橋市のリンクで練習に打ち込み、経済学部商業学科に籍を置く。学科の選択肢が多かったことも進学先に決めた一因だったといい「元々数学が好きだったので、経済も知っていて(人生に)損じゃない」とほほえんだ。

今季はグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダの優勝や、GPファイナル出場など大きく飛躍。次の大舞台はシーズンの集大成、世界選手権となる。約3週後に迫った大会に向けて「自分がやるべきことをやった先に結果がある。ショートプログラム、フリーを、ノーミスでそろえることを目標にしたいです」と誓った。【松本航】

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