「きだもり」こと来田奈央(15)森田真沙也(19)組(木下アカデミー)が54・19点をマークした。18位でフリーダンス(FD)進出を果たした。

ツイズルの前に、森田が「練習でもミスしたことないところで」転倒。「自分の中でもパニックになっていて、あんま覚えてない」という状態の中、懸命にリカバリーして追いつき、難しいタイミングをものともせず、ツイズルから再び息を合わせた。

演技後は森田が左手を口に当てて悔しがり「エッジが普通に滑ったのかなと。自分の足と感覚が100%マッチしてなかったかなと」。一方で、コーチのキャシー・リードさんからは「ミスしたけど、その後のツイズルでよく頑張ったね。フリーではマックス出そうね」と声をかけてもらったという。

10年バンクーバー、14年ソチの五輪2大会に日本代表として出場した恩師の言葉に、森田も「フリーに向けて切り替えていければ。明日はこけない、ミスしない。長かったシーズンだと思うので、いい締めくくりになるよう頑張ります」と笑顔で気持ちを一新した。

来田も「いつものようにノーミスはできなかったけど、最後まで集中できて良かった。FDでは自分たちの得意な元気な曲で、会場の皆さんにも伝わるような演技をして、最後まで世界ジュニアを楽しめたら」と4日(日本時間5日)への抱負を口にした。

名ではなく姓から2文字ずつ取り合って「きだもり」の愛称で親しまれるカップル。今季はジュニアグランプリ(GP)シリーズのチェコ大会で銅メダルを獲得するなど進境著しく、今大会もきっちりFDに駒を進めてみせた。【木下淳】

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