宇都宮ブレックスが侍ジャパン効果で秋田ノーザンハピネッツに逆転勝ちし、連敗を2で止めた。

エース比江島慎が24得点と爆発した。気合が入っていた。第2クオーター(Q)終了間際、相手の厳しいディフェンスに大きく体勢を崩されながら3点ブザービーター。3点差に詰められた第4Q残り5分から連続5得点し、食い下がる秋田を突き放す。昨年11月30日群馬戦での29得点に次ぐ、ビッグスコアをマークした。

大の野球好きで、WBC第1ラウンドの日本戦を生観戦したほど。侍ジャパンが世界一になったことに大きな刺激を受けたという。

「スポーツをやっている僕でさえ元気をもらい、勇気をもらった。あらためてスポーツの力を認識できた。次はバスケの番(8月のW杯)と思うし、そこを意識しながらやっていきたい」

チームとしても侍ジャパンのように一丸となった。第4Qに追い上げられた際、佐々宜央ヘッドコーチ(HC)は「ここでバラバラになったら終わってしまう。ミスがあっても最後まで一丸となってやっていこう」と声をかけたという。

22日は渡邉裕規の35回目の誕生日でもあった。プレータイム10分53秒で11得点と活躍した荒谷裕秀は「ナベさんの誕生日に勝てて良かったです」と笑顔を見せた。頼りになる大黒柱の存在、家族のような結束力の堅さは侍ジャパンをほうふつさせる。

「チームもまだチャンピオンシップの可能性が残っていると思う」と比江島。あきらめない力においても、侍ジャパンに負けていられない。

 

佐々HCの話 (連敗した)島根戦はオフェンスで最後にエースにボールが渡らなかった。今日は慎と心中のつもりだった。富樫、河村は30点を取るが、慎のレベルはそれ以上だと思っている。そして、その慎を休ませている間に荒谷が10分で11得点と素晴らしい仕事をしてくれた。