大変ご無沙汰しております。仙台89ERSヘッドコーチの藤田弘輝です。諸事情あって、久しぶりのコラムになります。先日22日は船橋ポートアリーナで千葉J戦がありました。結果は88-77で勝利。昨年12月の私たちとの対戦から始まった千葉Jさんの連勝を、私たちが「24」で止めることができました。

この日も苦しいゲームでしたが、これだけ連勝している、天皇杯も優勝している千葉Jさんに対して、チーム一丸となって勝ち切れたことは本当に大きかった。いろんな逆境がありましたが、特にフリースローが、千葉Jさんの39本に対して、私たちがわずか7本。そんなにフリースローの本数に差がついたゲームは初めて。でも、そんな状況でも選手はファイトしつづけましたし、千葉Jさんの(守備の)強度にやられてターンオーバー(攻守の切り替え)も17回もしてしまいました。だがそれでも、選手はしっかりプレーしつづけ、40分間集中を切らさずに、千葉Jさんという強豪に立ち向かえたのは本当に誇らしく思っています。

チームはこれで3連勝。15日茨城戦で私がテクニカルファウル2回で退場してしまい、後を引き継いだ落合嘉郎アシスタントコーチをはじめ、チームには大変ご迷惑をかけました。でも、18、19日三遠さんとの接戦を制し、この日は千葉Jさんに勝利。勢いを持って25、26日に沖縄アリーナで行われる琉球戦に臨めます。みなさんご存じのように琉球は、私が19-20年シーズンまで指揮を執っていた古巣。寒竹隼人、金城茂之アシスタントコーチ、小寺ハミルトンゲイリーにとっても古巣になります。さまざまな思いを持って臨む琉球戦。西地区2位の強豪であり、強いのはもちろんわかっていますが、臆することなく仙台89ERSのバスケットを貫きたいと思っています。みなさま“黄援”よろしくお願いします!

◆千葉J戦ハイライト 激しいディフェンスを武器に、相手のフィールドゴール成功率を35・4%に抑え込み、先発の寒竹隼人が12得点。ケガから復帰4戦目のラショーン・トーマスが23得点を挙げて、41点を稼いだベンチポイントをけん引し、全員で強豪を下した。