韓国の17歳の李海仁(イ・ヘイン)がフリー1位の147・32点をマークし、自己ベストとなる合計220・94点で銀メダルを獲得した。

韓国勢が世界選手権でメダルを獲得するのは、13年に優勝した金妍児(キム・ヨナ)さん以来、10年ぶりの快挙。「非常に光栄に思っています」と誇らしげに胸を張った。

ショートプログラム(SP)2位発進の李は、安定感のあるジャンプが光った。冒頭のダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプを決めると、続くルッツ-トーループの連続3回転ジャンプも着氷させた。

後半でも3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプに成功。7本のジャンプを全て降り、得点を積み上げた。

今季の4大陸選手権を制した実力者は、うれしそうにメダル獲得をかみしめた。

「世界選手権に来るときはメダルを期待していませんでした。ショートでスモールメダルをもらえただけでも非常にうれしくて満足でしたが、今日もノーミスのプログラムができ、非常にうれしかったです」

金妍児さん以来のメダル獲得と知らされると、「さらに一生懸命やっていく必要があると感じています」と引き締まった表情を見せた。

李が「2016年から本当に憧れてきた」という坂本花織(22=シスメックス)とともに、世界選手権の表彰台にのぼった。

明るい表情で「スケーターは緊張してしまうため、ジャンプに入るときに減速したり、体が硬くなったりしがちです。しかし、彼女の場合は全くそれがありません。そこは学びたいと思っています」と声を弾ませ、「彼女は本当に素晴らしい、尊敬するスケーターです」と目を輝かせた。