銅メダルを獲得したイリア・マリニン(18=アメリカ)が、唯一の成功者として歴史に名を刻んだクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)について、来季以降も構成に組み込むか、慎重な姿勢をみせた。
フリーでも4回転半を成功させたが、メダリスト会見で「リスクが非常に大きいものはある。そのリスクのあり方って、とても難しいなと思いました」と切り出した。
この日も複数の4回転を操り、ジャンプに限れば、その技術力は頭1つ抜けている。ただ、同時に失われているものも感じた。「リスクを取るからこそ、その先にそのご褒美が待ってるんだとも思います。けれど、同時にリスクを少し避けて、クリーンな滑りをするっていうのも、とっても大事だなということを学びました」と振り返った。
重ねての質問で、4回転半もリスクなのか、控える考えはあるか聞かれた。「やっぱりリスクを取ったからこそのそういったものはついてくるっていう痛感をしつつも、ここまで、じゃあ、リスクを取ることが必要なのか、クリーンな滑りをすることが重要なんじゃないかと。そういったところも考えました」と否定しなかった。高難度構成にすることで、演技構成点などが犠牲になっていないか。このオフで見極めていくことになりそうだ。