今季のグランプリ(GP)ファイナル覇者の三原舞依(23=シスメックス)がエキシビションに出演し、森山直太朗さんの代表作「さくら」を披露した。

春をイメージさせるピンク色の衣装で、桜の花を手に持って登場。3回転ループを着氷させ、終盤には代名詞でもあるロングスパイラルで会場を魅了した。

今大会をショートプログラム(SP)、フリーともに5位で終えた三原は、エキシビション前に報道陣の取材に応じた。体調不良から復帰して3季目となった今季は“ポジティブ思考”で足の疲労と向き合い、13試合に出場した。

「あまりにもひどすぎたら『まぁ、そういう時もある』という風に気持ちを落ち着けられるようになったことが、今シーズンよくなった部分なのかなと思っています」

今季は幼い頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた坂本花織(23=シスメックス)と、優勝争いを繰り広げる試合が続いた。「戻ってくれてありがとう」「近くにいてくれてうれしい」という言葉をかけられたことも、心の支えになった。

「ありがとうという声があふれて、本当に考えるだけで涙が出ちゃって。すごく幸せだなという風に思います」

来季へ向けては「体調を整えながら、練習を120%、200%以上にできるように強くなりたいなと思います」と誓いを立てた。【藤塚大輔】