西カンファレンスのレイカーズ八村塁(25)は、敵地メンフィスでのグリズリーズ戦に途中出場から32分01秒プレーし、2試合連続の20点超えとなる20得点、2アシスト、5リバウンドと奮闘した。西の第7シードのチームは第2シードの強豪に93-103で屈し、対戦成績は1勝1敗。第3戦は22日(日本時間23日)に本拠地ロサンゼルスで行われる。

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「チームのみんなが僕にアグレッシブになれと言う」

八村がその要望に応えたのは劣勢だった第3クオーター(Q)だった。

残り5分24秒からエースのレブロン・ジェームスに代わって登場。残り4分31秒のレイアップショットで2戦連続2桁得点となる11得点に乗せると、続いての場面ではボールを受けると迷うことなく3点シュート。沈めると思わず笑顔をのぞかせた。さらに得点を重ね、このQだけで11得点し、チームを活気づけた。

PO自己最多の29得点を挙げた第1戦に続くベンチスタートだったが、切り札的な期待は上昇している。この日の前半は好調な3点シュートや得意なフェーダウェイショットも決めたが、さらに積極性を促された。その声が背中を押した。

最終第4Qは無得点に終わったが、20得点はジェームスに次ぐチーム2番目。プレーオフで、2戦連続でベンチスタートから20得点以上を記録するのは、レイカーズでは96年のマジック・ジョンソン以来。伝統チームで、その存在感は着実に増している。

プレーオフの成績に限れば、ウィザーズ時代の21年から4戦連続で20点以上にもなった。このうち敵地が3度だ。

「敵地は好き。相手チームやファンが『あーっ』となる反応が好きで、それがモチベーションになる」

次はホームで勢いを加速させる。

八村20得点もレイカーズ連勝ならず1勝1敗、グリズリーズ戦/PO1回戦第2戦詳細