女子決勝が行われ、渡部葉月(18=筑波大)が合計106・963点で初優勝を飾った。

昨年の世界選手権の平均台で日本女子最年少での金メダルを獲得した大学1年生は、予選は合計53・598点で2位通過していた。この日は跳馬で13・866点、段違い平行棒は13・200点、平均台は13・433点、床運動は12・866点だった。「ラストの床まで楽しんでできたので良かったです」と笑顔で振り返った。床では一昨年、昨年と転倒があった。「頑張りすぎてパワーが抑えられてなかった。いつも通り落ち着いてやることを頭において演技しました」と反省を生かした。

1種目目の跳馬では山田千遥、3種目目の平均台では山口幸空が着地で膝を痛めて棄権した。同班に相次ぐアクシデント。「いままで練習してきたことを信じて、自分に大丈夫と言い聞かせて、自分のことに集中するようにしました」と演じ抜いた。

次戦は5月のNHK。昨年は個人総合での代表を逃した世界選手権代表へ。「NHK杯でも大きなミスなく、最後まで丁寧に演技して、今年は個人総合でしっかり世界選手権の権利を取れるように頑張りたいです」と誓った。

2004年(平16)8月7日、愛知県生まれ。東海学園高では21年全日本ジュニア優勝、22年高校選抜個人総合4位など。昨年の全日本個人総合は4位だった。