横浜キヤノンイーグルスは、試合前に上位4チームによるプレーオフ(PO)進出が決まって最終戦に臨んでいた。

4位を争ったBL東京(東芝)が、21日に埼玉に敗れたことでPO初進出が確定。沢木敬介監督は「東芝が勝ち点を上げてきて、我々はここ(神戸戦)で決着をつけるんだというマインドで(練習を)やってきた。ただ(2日前に)東芝が負けて(POが決まって)も、チームのLINEに誰1人コメントがなかったです。次の試合にマインドが向かっていた」と明かした。

前半3分にCTB梶村祐介のノールックパスから、WTB松井千士、南アフリカ代表SHデクラークが絡んで先制トライ。一時は7点差に迫られても、一度もリードを許すことなく計8トライを重ねた。

梶村は「選手(だけの)LINEにも、誰もコメントを載せていなかったです。トップ4にふさわしいことを証明する機会。全員がこの試合にフォーカスしていた」と話した。

PO準決勝(5月13日、秩父宮)は1位の埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦。沢木監督は「優勝にチャレンジする機会を得た。僕は『当たって砕けろ』というのが嫌いなんです。チャンピオン(埼玉)に対して、勝つ準備をして臨みたい」と闘志を燃やした。