決勝はS/Jリーグ2部のJR北海道が3-1で2連覇中のコンサドーレを下し、4年ぶり28度目の優勝を飾った。

第1ダブルス(複)が逆転勝ち。第2ダブルスを落としたが、第1、第2シングルス(単)で連勝し、S/Jリーグ1部所属の格上チームを相手に下克上Vを達成した。

20-15で迎えたマッチポイント。普段、列車のエンジン部分を工場で組み立てる加藤大基主将(23)がスマッシュを決めると、ベンチの全メンバーが笑顔で跳び上がった。「コンサドーレさんは、ダブルスの選手が、シングルスも出て来ると思っていました。前後に走らせて、体力を消耗させた」と加藤。肩で息をするライバルを長いラリーで追い詰め、仕留めきった。

4月に元日本代表でチームのレジェンド選手だった竹村純コーチ(40)が、監督に就任した。今大会で2連覇を許し、S/Jリーグ1部昇格もコンサドーレに先を越され、新指揮官には「歯がゆい気持ちがあった」という。ベンチから身ぶり手ぶりでコート内の選手に指示を送り続け、覇権奪回を的確にサポート。「1部のチームを倒し、選手も自信になったと思う。全日本ではベスト4を目指したい」と、次の目標を掲げた。【中島洋尚】