日本レスリング協会(JWF)は11日、昨年10月に亡くなっていた1964年東京オリンピック(五輪)フリースタイル・フェザー級(63キロ級)の金メダリスト、渡辺長武(おさむ)さんの死因が「心臓発作」だったと発表した。

享年81。「アニマル」の異名を取った渡辺さんの逝去は先月中旬、明らかになっていたが、日本協会は「お断り」として、以前より伝聞はあったものの「確かな事実が確認できなかったため」公表を控えていたという。

その後、渡辺さんの孫で福岡・久留米市在住の小坂ケビン絢太さん(中大卒)から確かな情報が入ったため、公式サイト掲載に至り「ご冥福をお祈りいたします」とした。

協会によると、近年は体の調子を崩し、公の場には出ていなかったが、昨年7月に東京・練馬ジュニア谷原クラブを訪れ、キッズ選手の練習を見守っていた。同10月1日に自宅で倒れて他界したという。