韓国バレーボール界の「女帝」と呼ばれる金軟景(キム・ヨンギョン=35)が16日、同女子代表の国内合宿にアドバイザーとして初参加したと、同国メディアが報じた。金は21年8月、東京五輪3位決定戦の後、代表引退を宣言しており、このほど同代表のアドバイザーに就任していた。現在は、韓国Vリーグの興国生命に所属しており、昨季終了後に引退も考慮したが、現役続行を決めたばかり。

金は、同代表の合宿初日から練習の相手を務めるなど、精力的にアドバイザーとしての仕事をこなした。練習後は「選手をやってた方がむしろ楽かもしれない。代表チームの力になりたい」と笑って話した。

金は09-10シーズンから2年間、VリーグのJTマーヴェラスに所属し、2年目にはチームを優勝に導き、MVPにもなった。その後、トルコのフェネルバチェなどでプレー。12年には欧州チャンピオンズリーグでアジア人初の得点王とMVPにもなった。年俸を含めた年収が推定3億円を超えた時期があり、世界の男女バレーボール選手で最も稼ぐ選手とも呼ばれたことがある。