昨年12月の甲子園ボウルで33度目の優勝を果たした関学大が春シーズン3戦目に挑み、24-13で中大に勝利した。

第1クオーター(Q)6分22秒、QB星野秀太(2年)がWR小段天響(1年)に28ヤードのパスを通して先制タッチダウン(TD)。

終了間際に1FGを許したものの、第2Q開始15秒で、RB伊丹翔栄(3年)が相手のパントをキャッチしてそのまま96ヤード独走。TDを決めて14-3とした。

後半は1FG、1TDを返されたものの、関学大も1FG、1TDを奪取。王者の意地を見せて、11点差で勝ちきった。

先制点を挙げた小段のTDは、大学入学後初の得点だった。

小段は、相手DFの位置を見て「いける」と確信し、エンドゾーン付近でボールをキャッチ。奮闘したルーキーは「先輩も駆け寄ってきてくれて素直にうれしかった」と、得点シーンをにこやかに振り返った。

大産大付出身。父と兄の影響で小学1年から競技を開始したため、競技歴は10年以上になる。

自身の強みは「経験」と話し、体が大きくレベルの高い大学生のゲームにも「自分の力が通用しないというふうには感じなかった」ときっぱり。

大村和輝監督(51)も「レシーバーとしてすごく上手。フィジカルをもうちょっとつけたら、普通にどことでも勝負できると思う」と絶賛した。

次戦28日は、関大と対戦する。

小段は「ぜひ出たい」と強い気持ちを表したが「出るだけじゃ意味ない。もし出られたら、しっかりチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と力を込めた。【竹本穂乃加】