来年のパリオリンピック(五輪)で12年ロンドン五輪銅以来のメダル獲得を目指すバレーボール女子代表「火の鳥NIPPON」が、クロアチアにストレート勝ちを収めた。

主将の古賀紗理那(27)が、開幕戦のドミニカ共和国戦に続くチームトップの18得点を挙げた。連勝で1次リーグ戦績は2勝0敗。目標とする4強入りへスタートダッシュを決めた。

第1セット(S)を先取して迎えた第2S。序盤から1点ずつ取り合う一進一退の攻防の中、ポイントは14-15となった。点をやるとズルズルといきそうな場面。古賀の集中力がさらに増した。相手のミスなどで逆転に成功すると、一気呵成(かせい)。強打の次は、技ありのフェイント、さらにはブロックで得点を重ねた。日本は7連続得点に成功。このSを25-19で奪い、流れを引き寄せた。

第3Sは経験豊富のベテラン島村がブロックで得点すれば、最後は最年少の和田がスパイクで勝負を決めた。多くの選手が出場し、それぞれが自身の役割を全うするストレート勝利。古賀が常々口にする「チーム一丸」で、昨年のチャレンジャーカップ優勝を果たしたフレッシュなチームを破り、スタートダッシュを決めた。「サーブで攻めることができたのが勝因」と、胸を張った。

3日はブルガリアと対戦する。1戦1戦が世界ランキングに影響するVNL。6位の日本は、下位のチーム戦で取りこぼさないことが重要になる。目標は21年に並ぶ4強。今季のテーマは「OVERTAKE」。9月の五輪予選に向け、世界を越える準備を進めていく。【勝部晃多】

真鍋政義監督 (日本は)サーブのスピードが速かった。ただ、正面に行くと返されるケースが多い。前後に行けたら、一層効果的に相手を崩せると思う。

【バレーライブ詳細】真鍋ジャパン、クロアチアにストレート勝ち 1次リーグ2連勝