開志国際が新潟中央に83-65で快勝し、学校創設(創部)の14年以来、負け知らずのV9(20年は中止)を決めた。

第1クオーターに22-8と大きくリードすると、そのまま突っ走った。先制ゴールで勢いをつけた主将のPF川崎小珠(3年)は「先輩たちがつないできた伝統を途切らせないで、圧倒して優勝するのが目標だった」。昨年の同大会準々決勝で右肩を亜脱臼し、決勝は不在だっただけに喜びは大きかった。

「(流れの悪い状況を)自分たちで立て直せる力を見せてくれた」と指揮を執る中島彩衣コーチ(25)は後輩の選手たちを評した。同校の1期生。1年生だけで初優勝した14年のメンバーだ。立大、Wリーグ新潟を経て、今春から母校の教員として指導。「コーチの立場で戻って優勝。言葉にならない」と言う。川崎は「リバウンド、ルーズ(ボール)に泥くさいところは全国でも通用する」とインターハイでも伝統を引き継ぐプレーをみせるつもりだ。【涌井幹雄】