ラグビー日本代表(世界ランク12位)は5日午後7時15分、東京・秩父宮ラグビー場でフィジー(同10位)とのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ」に臨む。

4日は会場で前日練習を行い、故障から復帰して23年の代表戦初出場となる先発フランカーのピーター・ラブスカフニ(34=クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が「久しぶりの試合で興奮している。ワクワクしています」と笑顔を見せた。

南アフリカ出身で「ラピース」の愛称で親しまれるラブスカフニは、19年7月のフィジー戦で初キャップを獲得。その時点からキャプテンシーを発揮しており、秋のW杯日本大会でも1次リーグ第2戦のアイルランド戦でゲーム主将を務めて歴史的初勝利に導いた。

今年の代表活動では「日本代表候補」の立場でリハビリを優先し、今回が初めてメンバー入り。ジョセフ・ヘッドコーチからも「W杯に向けて価値がある選手」と評されるラブスカフニだが、開幕まで約1カ月のW杯フランス大会ではなく、目の前に集中している。

「正直言うと、そこ(W杯)まで先のことは考えていない。自分としてはフィールドに復帰するために、ここ何週間かやってきた。明日、しっかりとできることをやる。楽しみながら、試合で表現できたらいいと思っています」

8月15日のW杯メンバー発表前、最後となる実戦。頼もしい男が、献身的な働きで貢献する。【松本航】