フィギュアスケートのペアで、22年北京オリンピック(五輪)金メダルの韓聡(ハン・ツォン)が26年ミラノ・コルティナダンペッツォ(五輪)まで全休すると発表したことを受け、中国ファンからは決断を労う声などがあがっている。

韓は15日、中国版SNS「微博(ウェイボー)」に「残念ながら、私はミラノ冬季オリンピックの全ての試合を辞退することに決めました。北京五輪以来、1年半を治療の時間に費やしてきましたが、今の調子では試合に出ることができないため、このような決断に至りました。これから私は他の形でフィギュアスケートに携わりたいと思いますが、隋ちゃんには諦めずに夢を追いかけて欲しいです。私たちは永遠に強固なパートナーです」とつづった。これにより、隋文静(スイ・ウェンジン)とのペアも解散となる。

日本では「スイハン」の愛称で知られるが、中国では「ネギバケツ」コンビとして知られている。この決断に中国ファンも反応。ウェイボーには「彼はフィギュアスケートに長年の青春を費やしました。最高の祝福をおくります」「ハンの決定を応援します」「言い訳せず本当の声を伝えてくれてよかった」という声や「ミラノで見られないのが残念」と惜しむ声があがっている。

愛称の「ネギバケツ」の由来は、韓の名前の発音が中国では「ネギ」と同じであること、隋が「腰がバケツみたいに太い」と自虐したことによるもの。2人は「ネギ兄貴」「バケツちゃん」と親しまれてきた。

隋、韓組はジュニアのGPファイナル2度、世界選手権を3度制覇。シニアの4大陸選手権は6度、世界選手権では2度の優勝を収めた。18年平昌五輪では銀メダルを獲得。北京五輪では悲願の金メダルを獲得した。ジュニアの世界選手権、グランプリ(GP)ファイナル、シニアの五輪、世界選手権、GPファイナルに4大陸または欧州選手権を加えた6冠の完全制覇を指す「スーパースラム」を達成した。